September 20, 2004
ドラマーシャルから考える旧メディアとネットでの広告の必要

 ドラマーシャル、なんだかハニメーションと同じセンスによって名づけられてそうな、これは、テレビ朝日と広告代理店博報堂による、ドラマの中に商品を配置する事で宣伝効果を挙げようという試みです(正直、今回のはこのプロモーション自体を誰も知らない感じですが) ちなみにこの試みはいのっち日記 > CMのパラダイムシフト?で補足しました。

 今回のものはたった60秒×4であり、ドラマのCM化というよりは、ドラマ性の強いCMという域を出ていない気もしますが、いのっち日記さんで言及されている通り、将来的にはこういう手法は多くなっていきそうです。

 今回の試みで注目されるべきは「ネット配信」「ドラマの中に商品」という二点に集約されるでしょう。どちらにも、いのっちさんの記事でも引用されている木村剛氏の指摘通り、AV機器の進歩によるCMスキップやら極端なタイムシフトによって従来のTVCMの効果の逓減に対するメディア、代理店の危機感が感じられます。
 ただし、「ネット配信」については、いのっちさんが指摘されているネットが双方向のコミュニケーションとしての広告媒体となりえる、と言うのは確かなんですが、同時に、ネットで情報を求め、双方向なコミュニケーションを取るのは少なくとも「その商品を認知している」あるいは「その商品に関心を持っている」と言う条件が付くように思います。極端な話、HDDレコーダと言う商品を知らない人間はメーカのサイトにもkakaku.comにも行くわけはないのです。
 この辺、マーケティングのAIDMAプロセスっぽい話になる気がしますが、結局、マスベースへの商品の認知はネットでは厳しいかもしれません。ユニークアクセス10万/日のサイトよりも関東地方のみの視聴率1%でCMを流すよりも訴求人数が多い(参考 - Video Research Ltd.> 視聴世帯・人数の推定)というのが事実であり、「その商品が何をするものなのか?」というのを提示して、興味を持ってもらうという認知のプロセスは、マスベースを考えるならこっちで作らざるを得ないでしょう。その分、前述の通りネットの方が、一度興味を持ってもらってからの実際に購買に持っていくプロセスを作りやすいのは事実で、その辺はプロセス分化が進む、と。

 後者の「ドラマの中に商品」というのはそう考えると、非常にうまい手段です。何しろ俳優/女優が「使ってみせる」という事は、即ちその商品が何をするものなのか?」という事を端的に表示するもので、あとは商品名かサイトのURLを表示できれば、購買までの実にスムーズな道のりが構築できます(実際、関与の低い安価な消費財なんかは認知プロセスがスマートならそんだけで良い感じもしますが)

 ただ、キムタクがつけてる時計やらがブームになるのは昔からよくあってたことで、その辺、日本ではスタイリストと事務所と代理店らへんで行われていた非公式な関係を公式化しただけって言う気もするんですが、昨今の状況を鑑みて、それすらも真剣に考えなきゃいけない事態になったという事なのかと思うと、あの業界も尻に火が付いた?なんて思ったり。

 将来的には、独立したCM時間なんて無くなってしまっていたりして。そのかわり世界遺産のレポーターは、Coca Colaとか飲みながらレポートするのだ!

Posted by Ken.eu at September 20, 2004 09:47 PM | コメント (1) | トラックバック (0)
コメント

>独立したCM時間なんて無くなってしまっていたりして

すでにCMの間に、番組があるっぽい。ということは、独立したドラマの時間は既にない?

>そのかわり世界遺産のレポーターは、Coca Colaとか飲みながらレポートするのだ!

ニュースキャスターは、ビール飲みながらやっちゃえ!(おい

ニーズ喚起、確かに大事だわー。

Posted by: あかり at September 22, 2004 01:37 AM
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