September 20, 2004
ひぐらしのなく頃に

 『ひぐらしのく頃に』という同人ゲームをやって、楽しみながらも真剣に恐怖して居りました。お勧めなので、感想とか、反転処理して真相の予想とか書いてみました。

 同ソフト製作サークル 『07th Expansion』のサイト
 ↑のサイト内の体験版(鬼隠し編)ダウンロード

 通称、サウンドノベルと呼ばれるジャンルのゲームで、音楽や画像に合わせて表示される文章を読んでいく事になります。登場人物の大半は女の子であり、少しプレイしただけでは、女の子と仲良く生活する所謂ギャルゲーとしか感じられませんが…暫くストーリーが展開すると、凶悪な恐ろしさを秘めたホラーの世界へとプレイヤーは迷い込んでいます。つか、このホラーとしてのストーリーがマジに怖いんです。小説、ゲーム、あらゆるメディアを含めて、ここまで真剣に怖いって思った経験は無いですよ!悪意を持った人間か、それとも人知を超えた祟りか、それすらもわからないまま、ただ自分が追い詰められていく恐怖と、その状況で真相を究明していく非常に困難な推理の為の思考、是非体験してみてください。

 このジャンルの草分けたるSFCの「弟切草」以来の伝統である、選択肢によるストーリーの分岐がこのゲームではありません。つまりプレイヤーはあくまで、与えられたストーリーをなぞることしかできません。その代り、ほぼ同じ時系列での3つの全く異なるストーリー「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」が現在、存在しプレイすることが可能です(今後、時系列的にも異なり、謎を明らかにしていく事を目的とした「目明し編」が公開予定) 同じ時系列にありながらある部分は共通し、また全く異なる展開を見せるストーリー。これらの世界は「主人公の行動の違い」が生んだ単なる可能性の世界なのか、もしくはそれ以上の意味を持つ世界なのか?
 そうしたストーリー以外の奇妙なメタ構造が新しい面白さをこのゲームに与えています。3つの、ある部分では矛盾しながらもある部分では補完する世界を次々と味わう違和感は相当のものです。一つのストーリーでは死んだキャラクターが次のストーリーでは死なない、その違いをもたらしたものは何なのか? 寧ろ、根本的に、どこからどこまでが「推理されるべき真実=主人公の行動によらない構造」で、どこまでが「主人公の行動によって変わってしまった表層」なのかすらわからない、こんな状況での推理という体験は本媒体の推理小説読みには絶対に味わえない感覚です。
 考えれば、考えるほど頭が痛くなる(笑)感じですが、それでも考え付いた自分の意見を公開し議論する、というのが「目明し編」で正解が公開されるまでの、このゲームの楽しみ方でもあるらしいので、暇潰し編までプレイしてみて思ったことを以下に書き連ねてみました。そのうち、公式の掲示板にでも突撃してみますか!

 ↓これ以下は、プレイ後の方のみ、反転させて読むのをお勧めします。

 「いないはずの人間がいる」というのが、この作品の怖さであり、最大の謎であるように思います。事件の動機や方法はひとまず置いといて、この謎から考えてみました。

 まず、綿流し編の園崎姉妹について、ラストに井戸内で死んでいたのを発見されたのは詩音であり、魅音ではなかった、と考えると筋は通る。鬼モードの魅音が詩音を殺す事を望まないというのは考えにくいし、魅音が井戸に詩音を転落しさせた後、自分は詩音に成り代わって拘束されれば、自分は安全にあの場所から逃げることができる(魅音が圭一をあの場所に連れ込んだ理由は、詩音を目撃させて、自らを死んだと思わせる伏線?)詩音の自殺については、圭一を刺したことによる魅音の精神状態の不安定か、もしくはそう思わせて彼女を殺害した存在が居るのか…

 祟殺し編の北条鉄平は、生存していると主張しているのは沙都子だけ。警察無線からもあの夜からは帰ってきていないと思われる。あれは沙都子の嘘or妄想? TIPSの彼女が書いたと思われる恨み帳?からも錯乱している傾向が読めるし、自分を罰する人間を深層で求めていたのか、もしくは、嘘をつく何らかの理由があったのか…
 圭一が祭り会場に現れたというのは、仲間のアリバイ作りの嘘。村の結束から、アリバイ捏造するケースがあるというのは暇潰し編で言及されていたし、詩(実は魅?)音は19日の内に圭一の犯行を電話から予測でき、工作には十分な時間があったはず(当日に死体を掘り起こして隠す時間も)

 個人的に気になるのが三四のケース。綿流し編のラストで明らかになるように、三四という人間は「死んでいるはず」にも関わらず、綿流し祭の日に主人公の前にあらわれている。この問題を解決するには、三四は一人ではない、と考えるしかない。歯科クリニックに治療記録を残した三四と、3年前に三四のふりをして村にやってきた入江の医院で看護婦をしている三四は別人ということになる。その偽りの三四は、歯型くらいしか個人を認定できないよう焼死体として本当の三四を発見させることで、自らの存在を消そうとしたのではないか、と思う(死亡推定時刻もわからないほど黒焦げになる予定が早めに消火されて失敗した? そして、祟殺し編の三四の車のトランクには本物の三四の死体が?)
 ここまでの大芝居を打ってくる三四が個人的には黒幕として怪しい。3年前に村にやって来る前の彼女は何をしていたのか? 本当にそれまで村の住人ではなかったのか? 村の関係者だとすると、54年、55年に死亡or失踪した人間の関係者か、若しくは55年失踪の沙都子の母本人が正体か…この場合は、実はその後の事件は、オヤシロ様が村を害する者を排除しているのではなく、真の意味では逆に「村の主流派達を殺す」為のもの。実際、5年目の死者はダム工事に賛成していなかった者ばかり。綿流し編では、祭具殿への進入によって、御三家を壊滅させているし、祟殺し編では言わずもがな。

 あと、そう考えると、身分を偽った人間を働かせる入江は三四とぐるっぽい!

 ということで、あとはのんびり解答編をお待ちしましょう!

Posted by Ken.eu at September 20, 2004 07:34 PM | コメント (2) | トラックバック (0)
コメント

ずっと気に成ってた・・・。


どうして、「な」だけが赤いのか…。

Posted by: akari at September 20, 2004 09:27 PM

ひとまずDLしてみます。
セカンド・アノフェレスをやってた頃を思い出す~(笑)

Posted by: ed at September 20, 2004 10:20 PM
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