セクレタリー
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『セクレタリー』
製作年 : 2002年
製作国 : アメリカ
監督 : スティーブン・シャインバーグ
原作 : メアリー・ゲイツキル
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出演
リー・ホロウェイ : マギー・ギレンホール
E・エドワード・グレイ : ジェームズ・スペイダー
※R-15指定
http://www.gaga.ne.jp/secretary/
内向的で自傷癖持ちのリーは、精神病院を退院し、自ら社会復帰先として弁護士エドワードの秘書を選ぶ。採用面接の時から捕らえどころの無い彼の言動に、当初は困惑するリーだが、彼の唐突に見せる優しさを感じ、そして何より彼女の痛みに対する欲求を、彼なりのサディスティックな秘書教育を通じて充足する中で、何時しか彼に対して特別な思いを抱き始める。しかし、彼女が純粋に彼を愛し、必要としていることに気づいた彼は、逆に彼女を遠ざけ始める…
なんだか、SM的な描写ばかりがクローズアップされがちな前評判のこの映画を見てきました。
続きはけっこうネタばれアリ。
実際問題、プレイとしてのSMシーンはかなり短め。中盤の描写はショートカット気味だし、エドワードさんは意外と理性が戻ってきちゃう性質なので(笑)個人的にはもうちょっと見たかったです。
まあ映画の本質はプレイ的なSMではなく、あくまで純愛って事なのですが。普通に恋愛ものとして、評価高いです。精神描写が丁寧と言うか。主演の二人の演技も良いですし。
けど、恋愛って結局、特定の相手を、他人の干渉を排して保持するって意味で、支配被支配から逃れられないもんだろうとも思います。(フランス語の「attachment」は「愛着」と「拘束」の意味を同時に持つ)
支配されることの喜びに目覚めたリーの欲求に対して、タジタジになるエドワードの態度は笑いを誘います。ちょっと「地雷踏んじゃったかもなー」っていう。けっこう弱り気味な彼に対して、自分の根源的な欲求をオープンにしたリーは本当にのびやかで、「かまって~!」攻撃を華麗に繰り出す彼女は、当初の冴えない感じの女性とは別人のようです。マゾヒストって怖いです(笑)
本質的な意味で、弱くて内気だったのはリーではなくエドワードの方だった、ってことでしょう。中盤から後半にかけて、彼女が家族の事でうちのめされて、彼を本当に求めて自宅にまで押しかけちゃった時の彼の困惑する顔。本当に愛され、必要とされている、その現実をつきつけられた途端、怖くなって逃げ出してしまう。その弱さは私自身の中にもあって、それを直視させられて切なくなります。
自己主張を明確にしだしたリーとは反対に、彼女への自分の想いを伝えることができずにシュレッダーにかけて封印して、彼女を追い出してしまうエドワード。彼の行動は、序盤にリーが「自分の一部を彼にささげる」と書いた紙をはっとして破り捨てるシーンの対称にあって、彼が彼女を服従させる過程で、何時の間にか彼は彼女よりもずっと弱くなっているのです。
個人的に一番良いシーンというか流れだと思ったのは、なんとは無い場面なんですけど、最初にエドワードの事務所から泣きながら出てきた女性が、何故泣いていたのか?が、リーの記憶がフラッシュバックする中で唐突に気づかされる個所。そのシーンから連なる展開は、アクションでもないのに、ひさびさに「息もつかせぬ」感覚でした。
そして、結局、リーはその女性とは異なる決断をしたんですよね。後半にふっきれて、自分の想いの全てを言葉にしてエドワードに迫るリーは本当に怖いくらい、かなり強いです。
んでまあ、結論から言いまして。。
あんな風に虐められたい!と(笑)なんか就職する気が起きない昨今ですが、あんな上司の下だったらーなどと妄想してみたり(何)そんな私は、今から12時間後にインターンの面接です。ダメだ、もう。
いくみとは、感想が全く逆で面白いな。。やっぱりそっちの視点だったんですな(笑)
Posted by Ken.eu at July 24, 2003 03:24 AM | コメント (1)
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